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「もう一回言え」
今度はちゃんと聞こえるように、少しタチバナに歩み寄る。
「えぇっ！イヤっすよ、もう言いましたもん！」
タチバナはその分後ろに下がる。
「僕が聞き取れなかったら意味がないだろうが」
また一歩を踏み出し、タチバナの肩のあたりを捕らえる。
「…う～、なんでまた…」
タチバナの顔が赤い。
こんなとこまでノブオと一緒か。
「いいから」
ぜがひでも言わせようとする僕に諦めにも似たため息をつき、決心した顔で僕を見上げる。
「だっ、だからね！？タカシさんと一緒にいれたらいいかな、って思ったんですっ！」
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