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そこからはもう、映画としか言いようがなかった。
男も女もガラの悪そうな奴らも全員がタカシのために道を開けた。
ただ一人、ノブオを除いて。
ノブオはただボーッとタカシが近づいてくるのを見ていた。
タカシはノブオの目前まで来て
「早く行け。道が分からん」
平然と言ってのけた。
そうか…そうだったな。
世間知らずとかそんなレベルじゃない。
コイツは自分で常識を作ってしまう男だ。
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