大大大事件。

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============== 「へぇ…!大変だったんだな~」 月曜日の昼休み。 橘に昨日の愚痴を聞いてもらっていた。 「そうなんだよ。アイツの周りにもう人、人、人!アレコレ着せ替えられててさぁ、キレそうになるし…慌てて連れて帰ったけど」 …あー、せっかくの日曜日だったのに、アイツのせいで疲れた。 「で、結局服はどうしたんだよ?」 「…ふく。そう、服な」 ノブオは遠い目をしてフフと笑った。 タチバナがとっさにノブオと距離をとったのは言うまでもないだろう。 「の、ノブ?」 「橘…、タカシのやつ。やっぱりすげえよ……」 実は、タカシは着せ替え人形のごとく何度も試着室を出たり入ったりし、 その上どんな服もカッコヨク着こなしてみせたのだ。 ギャラリーは盛りに盛り上がり、誰かが服を買ってあげると言い出すと、あちこちから同じような声があがったため、ノブオはタカシに一銭も使わなかった。
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