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「やっぱスゴイ人だよなー!タカシさんは」
タチバナはしきりに感心していた。
「でもなぁ~…、なーんか気に食わないんだよな」
ノブオは口をすぼめて空を見上げた。
なんかねーかな…
「気に食わないって?」
…コイツに言っても無駄だったか。
瞳をキラキラさせてるタチバナは、タカシを崇拝しきっている。
「だってアイツ、完璧すぎるだろ?ルックスいいし、金はまあ、うちもあるけど、アイツ王子様なんだぜ?綺麗好きだしな」
料理と洗濯はダメだけどな。
まあオレもしないから人のこと言えない。
「そんなこと、いまさらノブが張り合えるわけねーじゃん」
何言っちゃってんの?みたいなも視線を送ってくるタチバナ。
分かってるよ、そんなことは。
でも
「やっぱ一泡吹かせてやりたくね?」
オレは心に決めた。
奴の驚いた顔を見るまでは、この気持ちを諦めたりしないと。
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