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一方でこちらも鈍いノブオは
「む、ムカつくムカつく!なんでアイツ…、くそ、!どうせバカにしてんだ」
やたら広い部屋で一人ぶつぶつ言っていた。
あー!イライラする…!
タカシは自分の武器を最大限に利用してくるくせに
オレはオタオタするだけだ。
悔しすぎるっ!
見てろよタカシ!
ノブオはそっと部屋のドアをあけ、タカシの存在を探す。
しかし、タカシも自室に戻ったらしくリビングには誰の気配もしなかった。
イヒヒ…ッ。
ハサミとロープを持ったノブオは、忍び足でリビングを通りタカシの部屋の前にロープを張り、その張り具合を確かめる。
ピン―…
「うん、いい感じだ…!」
小声で自分を褒めたたえ
満足そうに笑った。
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