僕はバンパイア。

大大大事件。

「イッテェなゴラッッ!!!!!！何すんじゃボケェィ！」

「おまえが服を引っ張るからだバカヤロウ!!!!!おかげでマッズイ血吸っちゃっただろうが！どうしてくれるんだっっ」

「何度も呼んでんのにおまえが返事しねぇからだろ！」

「寝てたんだよ！あー！もう！おまえのせいで全ておしまいだ！おまえの血を飲むしかなくなったじゃないか！」

「んだと！んな大袈裟な…って、え？何？何だって？」

ノブオの問い掛けにタカシも落ち着きを取り戻したのか、フーッと息を吐くと

「僕たちバンパイアが血を吸えるのは一人だけだ。１番最初に血を貰った人間からしか二度と飲むことはできない」

まっすぐ見つめてくるタカシにノブオは身震いし

「…で、でもさ！おまえ菜食主義者だし！今まで飲まなくても平気だったんならこれからだって…」

「そうはいかない」

「なんで！」

つーか、最後まで聞け！

「一度血の味を知ったバンパイアは定期的に吸血しなければ狂いに狂って仲間も家族もミナゴロシだ」

背筋がゾッとした。