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そして、学校へ向かう道で…。
「ん?どうしたタカシ!腹が痛いんじゃないのか?先生には言っておくから帰れよ」
「腹は1ミリも痛くない」
「あっ、タカシ!雨降りそうだぞ!?帰ったほうがいいんじゃないか?」
「清々しいくらいの朝だがな」
「タカシ、ヤベーよ!柴センの数学、小テストだ!おまえわかんないだろ?帰れよ」
「数学はあっちで勉強した。一通り理解しているから心配いらない」
「た、タカシ…!虫が飛んでるぞ?ムシ嫌いだろ?」
「その程度の大きさで逃げ惑うほどではない」
何故そんなに僕を学校に行かせたくないのか結局わからなかったが、ノブオの帰れコールは学校に着こうというところでもなかなか終わらなかった。
「ぅわ、遅刻しそうだ!帰ったほうが…」
「……………ノブオ」
「ん?なんだどうした!」
「帰らないからな」
「………ですよね」
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