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「では、行ってきます!」
僕はマントを羽織ると
母上と父上に一時の別れを告げる。
「気をつけてね」
「しっかりやってきなさい」
なんだかんだ父上だって優しい。
「はい。頑張ります」
父上が杖で僕の周りに円を描くと、そこだけ宇宙空間となる。
僕はそこに吸い込まれ
下へ沈んでいく。
ああ、僕は本当に人間の血を吸えるようになるのだろうか…。
若干の不安を感じながらも、ゆっくりと眼を閉じた。
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