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HRが終わるとなにやら人が大勢集まってタカシを囲んだ。
「っは…!?」
デ、デジャブ…!
つねに上から目線がステータスのタカシが、唯一人間界が怖くなる瞬間だった。
助けを求めてノブオを見るが…
寝てやがる!!!
「タカシくん!もう学校には慣れた?」
「…まだだ」
HRしか終わってないのにどうやって慣れろと…?
「オレが校内案内しましょうかっ!?」
「いや、結構だ…」
もう覚えてる。
「じゃあ、あたしが…!」
「タカシさ~ん!」
矢継ぎ早な質問攻撃にだんだんイラついていると
ノブオの次に聞き慣れたタチバナの声がタカシを呼んだ。
「タチバナ」
正直ホッとした。
コイツの存在がうれしい。
タカシの安堵した優しい表情にタチバナも周りの生徒も赤面した。
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