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短い人生だったようだ。自分はこの生涯で何ができただろうか……。
黒タイツの三人はイーッと奇声を発し、スケイルに飛びかかってきた。
「あ、よいしょっと」
突然、甲高い声が聞こえた。
デュン!
目の前を黒い影が横切った。
その瞬間、黒タイツの三人は胸に穴が空いていた。
「だいじょーぶ?君?」
気がつくと、少女が近づいてきていた。髪を二つのお下げにして、くりくりとした大きな目をしている。鼻が低い小柄な少女。
「助けて……くれたのか?」
「うん!」
笑顔でうなずく少女。
「さ、こいつらの動力炉は壊したから、入ろ入ろ?」
今更だがこの少女、妙に馴れ馴れしく、それでいてテンションが高い。
まぁこの場合、歓迎されているようなので、お言葉に甘えよう。
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