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試験が終わり帰る支度をしていたら、
『ね~!ちょっと~~』
とデカイ声で叫ぶヤツがいた。
手を止め振り返ると
『今日はありがと~。本当に助かったぁ。私アミ。名前何て言うの?』
と息をゼェゼェさせたアミがヘラヘラした笑顔で私に近付いて来た。
『どういたしまして。私ナツ。』
人見知りをする性格だった私は、きっとかなり無愛想に答えたと思う。
『ナツ。かわいい名前だねっ!一緒に入学できるといいね!』
その無邪気な笑顔に
『う・・・うん。』
と応えた自分がいた。
これがアミとの出会いだった。
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