-離婚-

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ある日に我が家から一本の電話がなった。 ちょうど仕事を終えた私が電話をとる。 「もしもし?」 電話ごしの主はなかなか返答がない。 「どちら様ですか?」 そう言った時。 『浩ちゃんいますか?』 「は?」 『そこに浩ちゃん帰ってるんでしょ? 私も一緒に連れて帰って住むって約束したのに』 ひろちゃんって、パパの事? 「まだ帰ってませんけど、誰ですか?」 『浩ちゃんの恋人よ!! あんたこそ誰よ!? どうして浩ちゃんの家に女居るの!』 パパ……浮気かよ!? ってか言い方腹立つ!! 「てめぇ…人のモンに慣れ慣れしいんだよ。 恋人だぁ、ふざんけんなや!!」 最近かよちゃんの様子がおかしかったのパパの浮気のせいか。 『慣れ慣れしいって! あんたこそ誰よ!!』 「お前の愛し~いぃ浩ちゃんの娘だよこのバカ女!! お前に誰呼ばわりされる筋合いないね!!」 電話ごしだと、ズケズケとものが言える。 顔見られてる訳じゃないし。 『浩ちゃんに子供居る訳ないじゃない!嘘言って、私から奪おうとしてるんでしょ!』 「はあ? んな訳ねぇーじゃん。 嘘付いてなんの特になるんだよ! てめぇこそ、あたしの母から奪ったんだろうが! 嘘だと思うんなら、直接パパに聞け! 2度と家に掛けてくんなや!」 電話をきった後、この事をかよちゃんに言うべきか言わないべきか迷った。 内地に行っている間、パパは他に女作っていたんだ。
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