366人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
季節の変わり目のせいで、体調を崩した事もあった。
元々、気管支喘息までも患っていた。
発作が出れば、手術も出来ない。
今回の手術の時は発作が出なかった。
免疫力も自力で発作を抑える事も出来ない。
手術する際、麻酔は喘息には効かなく、手術中に発作がでる人も居るらしい。
手術する時に発作を抑える薬を注入されたままやると、聞いた事がある。
未だに冬の時期になると、発作を起こす事がある。
ある程度の発作なら、自力で抑える事が出来る様になった。
自分が飲む処方の薬を飲み過ぎると心臓に負担がかかるらしい。
1人で寝て居る時、手の甲に湿ったモノを感じた。
最後一つだけ残った点滴がはずれていた。
点滴の針の先には、液が出ていた。
見た目は縫い針に似ている。
よ~く見て見ると針の中心は穴があった。
「お注射や点滴の針こおなってるんだ……」
何を思ったのか?
針を元の場所に刺そうと思った。
その場面を見た看護師さんが。
「蘭ちゃん何やってんの!?」
「これ外れちゃって、元に戻そうと思ったの」
「私がいるから呼んでくれたらいいのに」
看護師さんが言うのも無理はない。
6歳の子供が危ない事をしていると思ったに違いない。
自分でも、勇気のあるお子様だな……と思った。
きっと怒られると思ったではと思う。
小さい時は、両親との食卓が嫌だった。
私は元々左利きで、左で箸なんか持ったら、叩かれていたからだ。
子供が左利きを使う時は、大抵親が前に座るから、親の真似をしょうとする子が、鏡合わせみたいになるのだから、使用をしても仕方ないとは今は思う。
左脳の支障で、左利きしかという考えも出来そうだが……
(当時は“恥ずかしい”と言うのがある。
今左手を使ってもいわれなくなったが)
何せ外に出しても恥ずかしくない様に仕付けられていた。
ひとつでも間違えれば、家に帰った後に怒られるのが分かっていた。
自分が怒られる原因がなくっても、麗が間違えれば、連帯責任となるぐらい……厳しかった。
多分……それが脳裏に残っていたんだと思った。
最初のコメントを投稿しよう!