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父の出張で、我が家は引越ししなければならなかった。
豊平区から平岸区へと移った。
東山小学校から平岡小学校へと転入した。
クラスは4クラスで、全クラス約130人。
蘭は2年3組で、麗が2年4組。
初めての女の担任の先生だった。
蘭の担任の先生は凄く優しい先生だった。
今も名前は覚えてる先生の名前は三上紀子先生。
病気を持った私を、他の子と変わらず接してくれた。
まぁ先生なんだから当然だとは思われるけど…
当時の自分は嬉しかった。
入院で勉強を遅れた分、
細かく計算の仕方を教わった。
授業もゆっくりとしたペースだった。
でも……
やっと慣れ始めた学校生活だったのに、自分の身に異変に気付いた。
頭が痛い……目が痛い……
左こめかみが心臓を打ったかの様に痛かった。
私はママに言った。
「ママ~、蘭ねここ痛い……」
母は……
「始まった……少しは自分で我慢出来ないのかい?」
我慢出来ないからママに言ったのに……
それからだった……
私は今でも母の前では……痛みを訴える事はなかった。
“言ったら怒るもん”
そう脳裏に焼付いているんだと思う。
でも……病気にも限界があった。
体育で見学をしている時に、ボールが自分にあたった。
すぐに北大へと搬送された。
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