-イジメ-

6/9

366人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
「誰って、あんた以外に誰が居るのさ?」 「私は丸山さんの先生なのよ!!」 「蘭はあんたを先生とは思わない、頼んだ覚えないし… 大体こんな所に連れて来る先生がどうかと思うけどね」 「丸山さんのご両親に言うわよ!!」 「言えば?あんたがいったところで、蘭が今こんな事をされている事を知ったら、どう思うんだべか」 「病気持ちのくせに…お前なんか一生ここでなんか友達なんか出来ないんだから」 担任はいなくなった。 私は、五時間目の授業になった時に、学校を抜け出した。 抑えていた涙が、止まらなかった。 悔しくて悔しくて、家へと帰った。 当然変な時間に帰って来た私をかよちゃんは見た。 「蘭…? 泣いてるの?どうしたの…」 母の顔を見た瞬間、また涙が溢れた。 「蘭…学校に行きたくない」 「まさか…イジメにあってるんじゃ」 母の予感は当たった。 当たって欲しくないと何度も思っていたと、でも現実になってしまった。 学校であった今までの事を母にいった。 「学校に電話して訴えってやる!!前谷っていう女だったね!」 「かよちゃん… そんな事したら、蘭本当に学校に行けなくなる」 「行きたくない様にしてるのは、あの女でしょ!!」 母は、末恐ろしい人だと思った。 蘭が高校に入った時に、知った事だが… 母は校長先生と手を組んで、小学校の時の女担任の先生の免許剥奪させた事があるらしい。 教育委員会がその先生を転勤させて、校長先生が調べて…転勤場所の学校の校長先生に全て明したと言っていた。 それでもまだ先生をしていると知って、当時の北海道知事まで動かしたと聞いた。 母がやる事はスケールが大きい…… 今だったら、すぐにマスコミやら駆付けそうなものだと思う。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

366人が本棚に入れています
本棚に追加