-リストカット-

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不登校になってから、勉強しながら、ムックの子育てが始まった。 我家では、ムックは3代目の愛犬だった。 初代の愛犬の名前は、 ドーベルマンの雌・“まんま”という名前。 その頃の記憶はないが、蘭と麗が小さい頃、夜間保育園に行く時に、保育園への道にある木の下にその子がいたという。 保育園から帰って来る時も、動かないで、そこに居たので飼い始めたと、母が言っていた。 蘭がその子を“まんまちゃん”とよんだらしく、由来を聞けば、 “さんまのまんま”という番組(今も入ってる)に出て来る黄色人形が動くもの、そのキャラクターの名前がまんまで、垂れた耳が似ている事から“まんま”と付けていたらしい。 その次に飼ったのが、シーズーだった。雌で名前が“姫”ムックとは5歳上のお局様。 自分が犬と思ってなく人間だっ思っている。 ムッちゃん(愛称)はまだお口から食べれなく、哺乳瓶でミルクを与えた。 元飼主さんが言っていたのが嘘のかの様な飲みっぷり。 目も開いては、ヒヨコの様についてくる。 「蘭が大好きなんだね」 母は笑ってそういった。 心の傷が少しずつ癒されていった。 「ムック…ムッちゃんは蘭気持ち悪くないの?学校の同級生ね…蘭が気持ち悪いんだって。
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