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季節は冬となった。
あの時から1度も学校へとは通ってはいない。
授業もどこまでいったのかもらないままだった。
でも不思議と入院している時が自分にとっては、
雄武よりは養生出来ていたのかもしれない。
入院していた時は授業が心配だったが、今はそうは感じがなくなっていた。
本当に雄武に着てから、喘息で入院して、退院してもいっこうに体調もあまり良くならない。
体調が良い時という日なんかなかった。
少しでも歩いてでも発作が起る状態だった。
ベットで横になる事も多くなっていた。
側には愛犬のムックがずっといてくれていた。
インフルエンザにもかかってしまい、インフルエンザと喘息は2週間も治らなかった。
内心…病気で死ねたらどんなに楽なのかさぇ、考えていた。
小児科の医師に風邪薬を処方された薬を多く服用したりもした。
気管支が、首を締められた様な感じ…
苦しくって苦しくって…
いつも悩まされていた。
せめてこの苦しみから、逃れるならと…薬局の薬と、喘息の薬…インフルエンザの薬(タミフル)を服用し続けていた。
今じゃタミフルは恐い物になっているが、あの頃はそんな恐い物なんか放映なんかされてなかった。
未だにそうだが、水で薬を飲んだら、異常なまでの尿に襲われていた。
必ず薬を服用する時はコーヒーで飲んでいた。
医師にも大丈夫だとも言われて居たからだった。
薬が効いている時に、夕食準備を手伝っていた時、インタンホーンが鳴った。
来たのは校長先生だった。
母も蘭もビックリした。
「夜分に申し訳ありません
実は蘭ちゃんいらっしゃるでしょうか?」
「はい…蘭、茶の間に居ますので、どうぞあがってください」
茶の間と上がった校長先生は土下座をした。
「この度は誠にご迷惑おかけいたしました!!」
「先生…?」
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