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ずっと家に引き籠もっていても、ダメだと思い、ちょっと体調が良い時には、外の空気を吸っていた。
愛犬のムックも一緒にいた。
ムックはまだ1歳半のやんちゃな子だった。
なんせ好奇心旺盛な子。
散歩に行く時は、無我夢中に走って行くのに、今日のムックは何となく違っていた。
蘭のペースで一緒に歩いてくれた。
ちょっと自分が前に行ったら、立ち止まって蘭が来るのを待っていた。
その時、同級生の男子にあった。
当然ながら、罵声を言ってくる。
「あのバカ犬でかくなったら食う気なんだ」
と…自分は言われても…でもムックをバカ犬呼ばわりする男子にイラだちがあった。
そう…思った時、ウウゥゥ~と、牙をむき出しにして、男子に威嚇をしていた。
「恐ぇバカ犬」
男子は逃げて行っても、ウウゥゥ~と威嚇をしていた。
「ムッちゃん?」
蘭の一言にピタッとなき止み、尻尾を振って蘭の顔を見ていた。
そういば聞いた事がある。
犬は、主人を守る何とかって?
「ムッちゃん…」
しゃがんで撫ぜようとしたら、ペロッと頬を舐めてくれた。
「ムック?もしかして守ってくれたの?何もいいのに…お前まだ体小さいのにかなわないよ?」
この時、ムックは、ずっと守ってくれた。
かよちゃんにムックの話をしたら、
「蘭、犬ってね
ご主人には絶対服従して、守るの。ムックにしたら、蘭がママだから守らないと思ったんだよ?かよ子や麗だったら助けないよ!優しい息子だね蘭」
「へへっ」
そう話をしていたら、
麗が学校から帰って来た。
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