-修学旅行-

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修学旅行の用紙だった。 一泊二日。 自分にとって修学旅行は地獄のようなもの。 行っても自分は家に帰れる訳でもない。 今思えば逃げ道がないから嫌だったのかもしれない。 この時の自分は、今思えば、結構嫌いな性格だった。 マイナスばかり考えて、すぐに泣く。 言いたい事も言う勇気さぇなく…自分からも、病気からも、人間関係からも逃げていた。当然、修学旅行は行く気なんかなかった。 麗は言った。 「ねぇ蘭、 修学旅行に行きたくないの小学校最後なんだよ?蘭が行かなかったら、クラスの皆行けないんだよ。修学旅行中止だっていわれたんだよ」 「蘭が行こうと行かないと、クラスの奴には関係ない。 行きたい奴はいけばいい」 いくら双子でも、 私達双子は気持ちは裏と表…… 麗は社交的で明るい光。私は非社交的で暗い闇。 この時、私は妹も大嫌いだった。 お前は皆皆ばかりで、孤立している人間には見向きもしない。どうしてたった2人の姉妹で、同じ学校で組は違っていても一緒にいたのに…分かってくれないの…? 麗がいない間、かよちゃんと話をした。 かよちゃんは、中止になるのは当たり前だと言った。 何時間という話し合いに 2人で決めたのは行くということにした。 条件をだしてだ。 中学に1年生に研修旅行がある。 それだけは行かないと。 母はそれでいいと言った。 でもどうしても辛くなる様なら向かいに行くといってくれた。
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