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でも自分にすれば、この修学旅行は結局嫌な思いでしかなかった。
メンバーは四人だった。
しかもすごく苦手な女の子とだ。
クラスの女子を取締る勘違いしている子だ。
自分は可愛い&綺麗だと思っている。
自分が一番と言ったり、私が可愛いんだと言っていたり…今で言う芸能界にいる西川っていう女並み。
いくら見た目が可愛いといっても、性格までは可愛くなんかならないと思う。
……“声”がそう言っている様な気がした。
後から聞いた話では、その子は高校卒業して、カウンセリングの職へと言った様だ。
苛めをしていた張本人が、
カウンセリングと聞いた時は笑った。
続く訳ない…無理でしょ?と……。
男子にも中に、暴言を吐く奴も、高校卒業して介護職として働いているらしい。
これを聞いた時も正直笑った。
お前だって無理。今もそう思う。
声を聞いただけで…その人の性格が大体わかる。
あの男が、笑いながら親切におじいちゃんやおばあちゃんを接する事なんて無理でしょ?と思った。
イジメられた人間は、執念深い。
忘れたくっても…忘れたくっても…偶然、町で会えば、
走馬灯の様に頭の中を巡る。
苛めた人間は、自分が悪い事をしたと思わないから忘れる。
この女が麗と友達なのが不思議と感じる。
麗の友達は大抵、私が苦手とする子ばかりがやたらと多い。
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