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修学旅行から帰って着てから、体調を崩した。
こめかみが叩かれた様な痛み…、季節の変り目は特に病む。
痛みを堪えなければならない。
温かいタオルで左のこめかみを温めたりもした。
少しの間…こうしていると、少しだけ痛みが抑えられる。
学校は校長室通い、校長先生は私を見て。
「蘭ちゃん大丈夫かい?顔色あまり良くないね」
「大丈夫です」
先生は無理しないで、休んでも構わないからといってくれた。
学校が休みの時でも、勉強は教えられるからとも言ってくれた。
学校を休んでいる時に、校長先生は家に着てくれたりもしてくれた。
校長先生に何度も何度もお礼を言って言い切れないぐらい感謝でいっぱいいっぱいだった。
お礼を言うと先生は決まって言う一言。
“先生は大事な可愛い生徒を守るのが努め。
勉強が全てじゃない、大事なのは人を思いやる事。
学校ではけして教えてはくれないもの”だと。
私はその言葉に小さいながら、唯一の救いだった。
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