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待ちに望んだ卒業式当日。
小学校最後…思い出なんかこの雄武に着てからなんか1度もない。
中学の制服を身につつみ学校へと向った。
さすがに今日と言う日には何もされなかった。
教室に入り自分の席に着いて、小説を書いていた。すると…
「蘭ちゃん制服姿似合うな」と、面と向って言う1人の男子。
気安く話しかけるなよなと思った。
睨付けてはいたが、返す言葉はしなかった。
お前にちゃん付けで呼ぶなやと思っていた。
「蘭ちゃんと話したかったのにな」
まだ言ってやがる。
来んな!!この時からだ。
性格が捻くれたのは……
“誰1人も信じるもんか”
女子からの寄書き、(プロフィール)を貰ってもけして書くこともしなかった。
その紙を破り捨てて、トイレに流した事もあった。
“必要ない”
体育館へと行き、列に並び、卒業式が始まった。
卒業賞状を受取る時、校長先生に
「先生…今まで本当に有難う御座います」と言った。
先生は……
「卒業式が終わりましたら、校長室へと着て下さい」
と言われた。
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