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私の予想通りにまた机を蹴った瞬間。
私はブチンとキレれて、思い切り相手の机を蹴り飛ばした。
「何さ!!人の机を!!」
「人が黙ってりゃいい気になりやがって…人の机だ?やられた分やり返すのが当たり前だろうが…これだってお前もやらなきゃならないだろうが!!」
日誌を机の上にバン!!と置いて。
「やれよな!!」
クラス中シーンとなった。
ずっとやられぱなしだと思うなよ…と思っていた。
「下田も馬鹿だよな…」
コソコソと話していた。
その時…左のこめかみが脈を打つかの様な激痛に襲われた。
怒りで興奮すると痛みが出る。次の授業に出られない…
こめかみをおさえて。
手提げ鞄を持って教室を出た時、偶然立花先生にあった。
「蘭?何処いくの?」
「持病が病むんで保健室に行きます」
そう言って保健室へと向った時に目眩を起して倒れた。
目を覚すとベッドの上だった。
横には保健室の先生だった。
私のこめかみをアイスノンで冷していてくれた。
「蘭ちゃん気付いた?」
安堵したような顔。
「先生…ずっとあててくれたんですか?」
おきあがり、自分でこめかみを冷していた。
「私にはこれぐらいしか、蘭ちゃんにしてあげれなくって。最初は温める方が良いと思ったんだけど、もっと早くなるし、痛みが増すから冷して様子をみていたの。そうしたら顔色も良くなって安心したの」
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