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自分の回りには、持病事聞かない子達と友達になった。
学校生活って、こんな感じだったのかと思ったりもした。
1年は研修旅行が控えていた。
2泊3日…自分にすれば、48時間以上寝る時も眼帯しなければ行けなくなった。でも、自分で決めた事だから、嫌ではなかった。
研修旅行当日に、今日が最終日で帰る支度をしていた、他校生がズラズラと出て来た。
その声に、ズキンと何かが刺さった様な感じに落ちた。
震える蘭の手を握ってくれる友香。
「蘭、大丈夫…」
「うん……」
握ってくれてるお陰で平常心を取戻した。
他校生…雄武高等学校1年の御一行だ。
「島~、蘭ちゃーん、やっほー」
馴々しく声を掛けて近寄って来る佐々木保明…。
「やっぱり蘭ちゃんだ。島も同じクラス?蘭ちゃん眼帯したんだ?」
「他校生に馴々しく声掛けないでくれない?さっさと行かないとバスに乗遅れるよ?」
「連れないな~小学校と中学校からの仲じゃん」
「うるさい……」
向こうから怒鳴り声聞えた。
「コラァ~やっち!!お前はなにしてんだぁ!!」
「うっわっ立花!!」
あれが立花先生の旦那さんか……立花先生は、私のところへ来て。
「もしかして丸山蘭さんですね。中学担当だった立花のりこの夫の立花です。うちのバカ生徒が蘭さんに迷惑かけて申し訳ありません」
「い、いえ……」
「私らはここで。保明いくぞ」
連れて行かれる姿に少し笑ってしまった。
そうして、うちらは部屋へと向かった。
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