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「中学校のアルバム買ってないから持ってないとか。
蘭の目は昔から、目が弱いから眼帯するように医師に言われたとか言ってたよ?
普通の人よりも弱いからって聞いた事があるけどって」
「そう言う風にいってくれたんだ。ありがたいな。アルバムだってホントは持ってるのにね。卒業の時持ってたし」
「嘘付いてくれたんだね」
「そうなんだね…友香は嫌じゃない?こんなのが友達で」
「蘭は蘭でしょ?友香は今の蘭が好きだよ♪病気も手術すれば治るんでしょ?」
「うん」
「じゃあ、完全に治ったらお祝いしなきゃね」
「有難う…友香」
蘭は蘭。初めて言われた言葉だった……いつも小さい頃から、蘭と麗、2人に1人として見られていて、誰も自分という存在を認めてくれなかった。
かよちゃんもパパも、どっちか悪い事をしたら連帯責任になって怒られていた。
今は友香と知り合って10年迎えるが、話をしていても10年前と変わらず……“蘭らしい(笑)”とか“やっぱ好きだな~蘭の性格”とか言われる。
友香という子を絶対に裏切ったり、嫌ったりしない。
友香を悪く言う子は許せないという気持ちになっていた。
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