-高校生活-

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高校2年となった時クラス替えが行われた。 私は2年B組になり、麗はA組。 島くんは私と同じクラス。友香も同じクラスになった。 喘息の発作はあまりでなくなり、顔は相変わらずに痛みが走る。でも、ある程度我慢は出来る。 今…自分にはある問題を抱えている。 重大な関門に等しいくらい……それは中間、期末、学力テスト。 よくもまぁ、入試にも合格出来たものだと感じる。 恥ずかしいが、常識な問題が解けないし……どうやって解答すればいいのかも全然理解も出来ない。 何故、国語や簿記だけ点数が良いのに、後の教科は赤点常習犯…… 普通、簿記が出来るなら、数学も出来そうなモノ。 いや…違うな…電卓があるから、計算ミスがなければ大丈夫なので、売掛金や買掛金という項目欄を完全に暗号すれば解きやすい。足して引くだけだし。 英語、数学、社会、化学……大嫌いだった😆 中学校とは違い30ページにもデスト範囲だと言われても、どこに絞れば良いのかも分らないし…先生が“ここテストに出すぞ”という所しかやっていないに等しい。そんなので赤点から逃れる訳でもなく…… 追試ばかりを受けていた。 けれど、数学だけは……恥ずかしいが高校入学して卒業するまでの間に1回も平均点以上もなければ、赤点から逃れた事もない。 事情を知っていた数学の顧問の今中先生が、小学校から中学校の問題用紙を作成し、放課後空いた時間に特別授業をしてくれた。 その問題が解けて満点を取れたら本来の追試を免除してくれた。でも、他の生徒には内緒の約束だった。
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