-異変-

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何日か続く精密検査の結果……蘭は神経線維腫症Ⅰ型-レックリングハウゼン症-と断定。 麗はなんともなかった。 どこで発祥しているのかは、その当時は分らなかった。 少しずつ成長する子供達。 最初に言葉を発したのは、長女の私だったという。 「マンマ……ぱぁぱっ」 言葉はちゃんと喋ってくれた。 その後に、連鎖反応かの様に、麗も言葉を発した。 蘭はちゃんとハイハイ歩きをしていて、麗は逆に仰向けながら、ダッー!!と足を使っていたという? 1歳3ヵ月で、麗が最初に初歩きをしたそうで。 でも蘭はまだ歩いて来なかった。 まさか……症状がこれでは?と、不安だったと…… 母が流しに立って居た時、足下でツンツンとロングスカートをぴっぱるので。 「なぁに麗?」 と、笑顔で下を見たら……ニッコリと微笑む愛娘。 「あら!! 蘭でしょ♪あんよあんよ(歩いて来た)してきたの?凄いね~」 [マンマ~あんよあんよ~] 初歩きは見られなかった。 “足下でなんかひっぱる感じがしてさ、蘭はそんな事まだ出来ないの知ってたから♪ 麗だと思ったら蘭だったんだよね~ あれは、かよ子もビックリさね。 だから、蘭の発歩き見てないんだごめんよ~” と、教えてくれた。
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