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進学コースは大学入試や専門分野での入試を控えていた。当然落ちる者や推薦という者がいる。
職員室前の壁に過去5年の受かった学校名が書かれていた。
「代々木アニメーション学院だ」
2年前にいた在校生2名って、書いてる。
「あ、蘭だ。何みてたの?」
「友香。あれをみてたの」
蘭が指をさして。
「蘭、声優憧れてたもんね」
「うん。いつか叶えたいよ」
「その前に病気と闘わないとね」
「うん♪」
そうして私達は高校を無事に卒業を迎えた。
こんなにも充実した学校生活はもうないだろうと思った。
かよちゃんは、蘭麗が2年から卒業を向えるまで、欠かさずに毎日学校まで送り迎えをしてくれ、欠かさずに毎日お弁当を作ってくれた。
この学校は、母であるかよちゃんの母校でもある。母が16歳の夏あたりに母を亡くしてから学校も辞めざる終えなかった。
「かよちゃん、蘭、この学校を選んで良かったよ。仕事で疲れてるのに、うちらのために送り迎えもお弁当も有難う。蘭、楽しかったよ」
学校でイヤな思い出しかなった子が、笑顔で良かった、楽しかったと言う一言に涙を流していた。高校入って毎日不安だった……娘が何か言われるんじゃないか。
でも、そんな不安は娘の表情を見れば、不安は一気にとんでいった。
「これからは、蘭には大変になるけど、ママと頑張って行こうね」
「うん」
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