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学校を卒業してから、私は入院まで、少しの間、地元の役場観光課日の出キャンプ場管理役を勤めた。
長期は無理なので、短期でキャンプ場の管理人を勤めていた。
北大病院に予約の葉書を出すと、大浦医師は札幌にあるメモリアル病院にいると分り、
メモリアル病院へと向かった。入院が決まった。
手術が決まった時、初めて麗も付添いで来た。
手術内容は、親が聞いていたので、私が知る事はなかった。
左顔のこめかみの脂肪除去だけの手術だとしか言われなかった。
麗の手を握り、「蘭頑張るからね」そう言った。
麗は今まで、蘭が手術の前には部屋に入れなかった。
麗もどうして、今まで入れなかったのに入れたのか理由が知りたかったみたいだけど、それは言わなかった。
麗が就職して、職場の同僚に蘭は病気なんだと簡単に言ってしまう麗はあまりにも非常識だと感じた。
そのことで、母が麗に怒っていた。
麗にしたら、悪い事してないと思っていたに違いない。
泣いて麗は部屋へ行った時に私は母に言った。
「かよちゃんが間違ってるよ。麗がああやって言うのは、蘭の病気がどんなのか知らないんだよ!!」
「麗には関係ないでしょ?」
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