366人が本棚に入れています
本棚に追加
5歳の時に我が家に着て、姉妹の様に育った。
母がそれを見て、ほんの少しだけひーちゃんの頭を撫ぜた。ひーちゃんは、私に飛付くくらいに自分の元へ行こうとするのを母に止められていた。
「ムッちゃんは大きいから、連れて来れなかったんだ。姫が代表で来たんだよね」
「ひーちゃん、家に帰ったらたくさん遊ぼうね」
母達を見送った後、早速オロナミンCを買って部屋へと戻った。オロナミンCを口に運んで喉が潤う。
二週間後に退院を迎える事になった。約1ヵ月半で退院出来るなんて思わなかった。
退院してから、仕事してお金貯めよう。少しずつ入院費も貯めてかよちゃんの負担かけないようにしないと。
退院してから、仕事復帰した。
お給料を貰う。
当時は携帯と積立しかやってなかったので、残りのお金は、家に、入院費用と自分のお小遣いにしていた。
母にお金を渡す時、「少しずつなんだけど、入院費用を……」
そう言った時、母は怒っていた。
自分の子がそうやっていった時、“お前がそんな事する事ないの”と、私が親ならそうする。誰の親でもそうなんじゃないかと今思う。
だけど……
「こんなポッチのお金で入院費用だって?笑わせないでよ!!あんたにどれだけ注込んでると思ってんの!!あんたが中途半端に生まれて来せいで!!」
最初のコメントを投稿しよう!