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ずっと考えていた。
かよちゃんの言葉が頭から離れなかった。かよちゃんの中は蘭の事どう思ってるのか?
自分がもし母親なら、我が子にけしてあんな酷い事言わないのに。
そう考えていたら、父親が私の部屋をノックした。
「どうした蘭?
かよ子から話を聞いたが?」
「かよちゃんは蘭の事本当は嫌いなんだ。
疫病神なんだ」
「かよに何言われたんだ?」
「………」
言えるはずなかった。
「かよ子はな、お前に謝りたいって言ってたぞ」
「謝っても赦せない事あるもん。
蘭だって、赦せない事あるもん……かよちゃんは蘭に言っちゃいけない事を言ったから」
「……お前には病気に負けて欲しくないから言っちゃったんじゃないのか?」
「分ってるよ、それぐらい!!
でも!言葉にも限度ってのあるじゃん!
蘭2度と入院なんかしないから!こんな病気大キライだ!向合っていかないから!
好きで病気持ったんじゃないもん!」
込み上がった思いを父にぶつけていた。
「蘭がそんな事言うなんてな。
ガッカリだ」
そう一言を残して父は部屋を出た。
「蘭悪くないもん!!
全部この病気のせいなんだ!」
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