-落胆-

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手術決行した。 胃を半分切除した。 内臓も出来るだけ残し、腎臓は片方は使い物にはならなく切除。 手術は無事に成功した。 後は回復を待つだけどなった。 回復は思ったよりも早いが、2度と歩く事は出来ない下半身不随となった。 退院し、外犬から室内犬となり、自分では排泄が困難となっていた。 おしっこは垂れ流し、便は下痢便。 犬用のオムツは高いので、人間用のオムツを使った。 背中の糸を気になるのか?とろうとするので、3~4歳の子供服を着せる。 最初は母がお手本を見て私もおしめを付けた。 父や麗がやろうとしたが、ムックは威嚇してやれなかった。 ムックの中で、信頼してやってもらう相手は決めていたのだろうか? 私がお尻を拭いて、おしめを付けてる時は一方的に話をしながらやっていた。 「ムック~蘭自分の子供のおしめを取替える前にお前なんだよ(笑) 複雑と言うか何と言うか」 おしめを終えて、ポンポンとおしめを叩いて。 「ま、ムッちゃんは蘭の息子な様なもんか。ハイ!おしまい! お利口にやらせてくれたね~偉い偉い」 図体はデカいのに、子供の様にじゃれてるムック。 下半身を引きずって前脚だけで走るのは物凄く早かった。
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