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「五月蝿ぁぁぁぁぁい(うるさい)」
少年は遼弥の頭のてっぺん目掛けて拳をぶつけた。
「いってぇぇ、別に暴力に出る必要は無いのに・・・」
口の中で呟くように小さな声で言ったつもりだったが、少年にはその声が届いていたようだ。
「うるさいッ!!元々起こしても起きなかったお前が悪いんだろ」
「はいはい、俺が悪かったよ。で?、何の用?つまんねぇ用事だったら許さねえからな!」
最初の方はサラッと受け流すように適当に答え、最後の部分は少々怒った感じに言った。
「ん?ああ、いや、一緒に帰ろうかなぁと思って起こしたんだが・・・悪かったか?」
少々申し訳なさそうに答える少年。
ていうか少しずつ立場が変わり形勢逆転仕掛けていた。
「悪かったか?じゃねぇよ!別に起こさなくても良かったのによ。
まあ、良いや。もう眠くねぇし、帰るか」
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