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けど、しばらくしてそんな考えは消えた。
レベルが違った。
天性の才能に、日々の努力。
そしてなにより、あの人のバスケットボールに対する真剣な眼。
私は、私の中に不思議な感情が湧き上がるのを感じた。
胸が苦しい。あの人の近くに居たい。あの人と――。
「あれ、どうしたの?」
友達が何か話しかけてくるが、まったく耳に入ってこない。
私はこの日、初めて恋をした。
熱く、他には何も感じれなくなるくらい激しい、恋をしてしまった。
けど、そのすぐ後だった。
それが起こったのは。
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