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椿圭一郎その名前もキライだった。本当の名前は他にあっていつの日か実はキミの名前はこれだよ、今まで隠して悪かったね、とか言われるはずだと本気で考えてもいたぐらいだ。
高校を出て自分探しの旅だからと託つけてフリーターになった。
こんな性格な上、飽き性が加わってワガママな生活をしてきた
バイト先では仕事はこなせども自ら輪に溶け込もうとはしなかったせいもあり、必ず孤立してしまう。
それでもいいと思った、しかし「なんか面白い事ないか」とサボる人達が、 隔絶された圭一郎を餌食にするには時間がかからなかった。
ありもしない噂、尾ひれがつく頃には陰口やら悪口にまでになるありさま。
そんなことに耐えれるほど精神は強くない、逃げるように辞めてきたのだ。
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