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「どうも。」
俺の村に、村おこしがやって来た。村おこしって言うと、何だか行事的なもんだと思ってたが、淡い緑色で、ネチャネチャしてるもんだとは思わなかった。
「村おこしって言うと?」
「村に、外から集客を呼び、活気を取り戻させ、経済的にも潤そうって訳です!」
村おこしは、まともな事を言ったが、どこか信用出来なかった。俺もいわゆるイメージな村おこししか知らないから、村に来た村おこしが、本当に村おこしなのかどうかの判断はつかなかった。だが、何かが違うって、俺の中で胸騒ぎがはしゃぎだしてた。
「村おこしって急に言われても、具体的に何をすればいいんだ?」
「そうですねぇ?」
村おこしが何かを考え始めると、今まで淡い緑色だったネチャネチャの体が、緑色のネチャネチャになった。
「そうだ!」
そして、何かを閃いたと同時に、緑色だったネチャネチャ体が、深緑色のネチャネチャになった。
「村人全員の力を合わせて!タイムマシーンを作るってのはどうでしょうか!」
俺の胸騒ぎは、正しかった。馬鹿げた事を言った村おこしを村から追い出し、俺は夕日に赤く染まる3年前に村おこし用に作ったタイムマシーンを眺めていた。
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