13人が本棚に入れています
本棚に追加
それから十数年の歳月が経った―
亜「お姉ちゃーん!朝御飯出来たよー!!」
瑞「……」
亜「おはよ♪今日はハニートーストだよ♪♪」
瑞「……モグモグ」
お姉ちゃんはあの日を境に、心を閉ざしてしまった。
二卵性双生児として産まれたあたし達―
性格も外見も全く違う二人。
亜「お姉…ちゃん…」
瑞「モグモグ」
亜「……買い物行ってくるね。」
瑞「いってらっしゃい…」
こんな素っ気ない会話ばかり。
でも、会話ができるのが当たり前ではない。
いつもは口をきくこともほとんどない生活。
嫌だと思ったことなんて山程ある。
だけど…あたしがお姉ちゃんを守っていかなきゃいけないんだから……
最初のコメントを投稿しよう!