現在

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それから十数年の歳月が経った― 亜「お姉ちゃーん!朝御飯出来たよー!!」 瑞「……」 亜「おはよ♪今日はハニートーストだよ♪♪」 瑞「……モグモグ」 お姉ちゃんはあの日を境に、心を閉ざしてしまった。 二卵性双生児として産まれたあたし達― 性格も外見も全く違う二人。 亜「お姉…ちゃん…」 瑞「モグモグ」 亜「……買い物行ってくるね。」 瑞「いってらっしゃい…」 こんな素っ気ない会話ばかり。 でも、会話ができるのが当たり前ではない。 いつもは口をきくこともほとんどない生活。 嫌だと思ったことなんて山程ある。 だけど…あたしがお姉ちゃんを守っていかなきゃいけないんだから……
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