プロローグ

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「ははははは。随分とラブラブですね?羨ましい限りですよ。」 本気なのか冗談なのか… クオークがレムリアを煽る。 「フフッ!やはりそう見えるかのう?」 「ええ!それはもう!」 「…クオーク…冗談でも本気でも止めてくれ…」 俺はげんなりとした気持ちである。 そんな様子を見ていたレナは俺の服の裾を引っ張った。 ひどく疲れた顔をしている。 「ん?…なんだ?」 「あんたが早く話しちゃいなさいよ……この様子じゃいつまで経っても終わらないし、私までさっきみたいに被害を受けちゃうわ…」 「……すいません。」 …そうだな。レナも可哀相だし、クオークも一部事情を知っているとはいえ、伝えていない事もあるし、 …レムリアに語らせたら…とんでもない話の内容になりそうだしな。 「…しゃあない…それじゃ、俺がフェナンテ共和国で素材屋をしていた時の頃から話そうかな。」 とりあえずは町に着くまでの間だけ話す事にした。 何故このような旅をする事になったのか… 俺がフェナンテ共和国を離れ、リドルギア帝国まで来る事になった出来事… 全ては… このレムリアに出合ってしまった時から始まった。  
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