アブダクション～誘拐～

それは、ニート。

取り敢えず、食器洗いを終わらせる事にした。

しかし、一体何の目的でここに来たいなんて…。

まぁ、考えても仕方ないか。

もう部屋に入って10分程経ったが、何の音沙汰もない。

食事の後片付けはあらかた終わった。

…。

そうだ、テレビは写るだろうか。

ソファに腰を下ろし、リモコンのスイッチを入れた。

電源は普通に入り、ニュースが流れ始めた。いつも夕方に見ているニュースだった。

外を見てみたが、まだ日は高い。明らかに昼を少し過ぎたくらいだろう。

チャンネルを回してみたが、写るものはでたらめなものばかりだった。

ドラマ、ニュース、いいとも、ドラ○もん…。時間帯がばらばらで、その上、見たことがあるものもあった。

どういうことだ…。

毒電波か！？

…まぁ、まだいろいろと聞くことがありそうだ。

確認は出来たのでテレビの電源を切り、ソファに横になった。

暫くすると軽い睡魔が襲ってきて、少し寝ようと思った時だった。

俺の部屋が急に騒がしくなった。