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「さて、これで終りかい。」
俺は仰向けに寝そべって問掛けた。
「まだ、終りではありません。」
さっきと同じ声だった。
「目の前に、檻があります。後は、貴方の判断で行動して下さい。」
俺はよつんばいの体制になり、檻を見た。
そこには痩せほそった虎の子どもがいた。
そして周りには、焼肉セット。
そういうことか。
空腹の俺に食べ物をくれるわけだ。
檻につかまって、何とか立ち上がった。
子虎たちは可愛く鳴いていた。
「…お腹が減ってんだな。」
銃を構えた。
「…俺も減ってんだ。」
引金を引いた。
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