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神様に続いてリビングへ行くと、机の上の大量の料理が目についた。
すごい量だ…まぁ、9割は神様が食うだろう。
と言うか、既に食べ始めていた。すごい速さだ。
そんな食べっぷりにみとれているとキッチンからエプロン姿の早苗が出てきた。
両手には更に追加の料理を持っていた。料理を机に置きつつ、早苗は俺に気付いた。
「あ、修二さん帰ってたんですか。お疲れ様です。」
それだけ言ってまたキッチンに入って行った。
そこで何かの味見をしている姿が見える。
俺は神様の隣の木製の椅子に座った。
「神様、さっきの実験で3つが終わったな。一つ増えたのは知っている、一体いくつになった。」
「…上の方々があなたの事をよく調べたいそうです。」
俺はおかずをつまみながら先を促した。
「今の所、合計5つです。」
「…そうか。」
驚く程のものでもない、ある程度の予想もついていた。
「…実験を通してだ、俺を試している様にも感じられた。」
「実験とはそういうものです。」
おかずはみるみる減っていった。
「早苗は、食べないのか。」
キッチンに向かって話しかけた。
「もうすぐ出来上がるんで、すぐに行きます。」
…元気だなぁ。
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