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3人で特に会話も無く、食事を終えた。
あと片付けは俺一人で済まし、また紅茶を煎れた。
「まだ1日も終わってないのに、何日も過ごした気分だ。」
俺は3人分の紅茶を運びつつ、独り言の様に呟いた。
「私も初日はそんな風に感じました。でももう慣れましたよ。」
早苗は紅茶を受け取りつつ答えた。
ついさっきまでとは別人のように、ぎこちなさが無かった。
俺はソファに腰を下ろし、早苗にいくつか質問をしてみたが、どれも違和感は感じられない。
あれは、ただの思い過ごしだったのか…?
俺を知っている理由も、神様から教えてもらった、と難無く答えた。
しかし、笑顔で答える早苗はどこか悲しんでいるようにも見えた。
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