生活の知恵は、活かそうよ。

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飯は交代でつくった。重労働だった。 神様は寝ていたので、2人で出来ることを探すしかなかった。 しかし、俺の家の中にはそんなものはない…。 仕方なく、神様を文字通り叩き起こし、ゲーム機等々を準備してもらった。 その後は一週間ただただ遊んだ。今家の中で出来ることは全てやりつくした。そんな気分だ。 そして、その中で早苗の事を探っていた。 早苗には悪いのだが、俺は、すっきりしていなかった。 半分は会った当初の挙動不審さから、もう半分は実戦経験に基づく勘だ。これはよくあたる。 それは、この一週間の中で確実なものとなった。 些細な仕草や、表情の変化を、俺は見逃さなかった。 ただ、最初に感付いた『隠し事』までは分からなかった。
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