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「早いもので、もう一週間ですね。」
神様は橋を止めて言った。
「そうだな、あんたはずっと寝てたしな。死んでるかと思った。」
「いいじゃないですか、若い二人は楽しめたでしょう。」
「発想がオヤジだな。」
そんな会話のなか、早苗は暗い表情をしていた。
食もあまりすすんでいない。
「…早苗?大丈夫か?」
俺は早苗の顔を覗き込みつつ聞いた。
それに少しして気付いた早苗は、かわいらしく驚き、なんでもないです、と食を急いだ。
神様はそんなやりとりを見てただ微笑みつつ、ご飯の御代わりをした。
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