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「ま、待ちなさい!
それじゃあ、由佳は死んだということ?」
「そうなるな」
信じられない。
信じるものか。
昨日まで生きていた者が、そんなに容易く死んでなるものか。
よりによって、己の心とやらに。
「う、嘘。
だって、そんなニュース聞いたことがない!!」
が、少年はあるとそれを否定した。
「なんだよ。自殺のニュース、聞いたことがないわけ?
心にやられた人は、自ら命を絶つ。
殺されたって言っても、それは自分から死を選んだ結果だ」
それは意外に、身近な事件だった。
自殺。
「そんで、自殺まで追い込んだ奴を殺そうとするんだな。
道連れって奴?」
「その、憎んだ相手が……由佳を自殺に追い込んだ人が、私だったというわけ!?」
他に誰がいると静かに返事する。
美由紀は愕然した。
「そんな……」
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