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そんな美由紀の姿を見て、秋斗は突如動いた。
美由紀に手をのばす。
掴んだのは、胸ぐらだった。
「ちょっ…!?」
慌てる美由紀に秋斗は冷たい眼差しを向ける。
「何だよ、お前。
何不思議がってんだよ。
ああ、そうだよ!
お前が、由佳を自殺まで追い込んだんだよ!!
まさか、心当たりがないとは言わないよな?
言ったら、お前を殺す。
肝に銘じとけ。
お前が、由佳を殺したんだよ」
「………!?」
(私が…)
由佳を殺したのは、陰ではない。
心ではない。
人間だと、秋斗は激怒した。
美由紀は、由佳を恐る恐るみた。
由佳は無表情のまま、しかし口をゆっくりと動かし始めた。
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