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「あれだけ酷いこてしたんだもん。 憎む気持ちも分かるでしょ? 私、あなたが憎いわ。 憎いのよ」 ああ、そうかと美由紀は知る。 由佳は、死んだんだ。 だから、憎いという言葉が吐けるようななったんだ。 そこまで考え、もう一つ知った。 自分は、なんて都合のいい人間なんだと。 むしろ憎むのが当たり前で、その言葉を口にするのが当然だった。 だが、由佳はきっと、そんな言葉を使わないという勘違い。 その言葉を発したことを根拠に、死んだのだという願望。 まったく、都合のいい生きものだ。 「殺したい。 殺したい。コロシタイ! ようやくこの時が来たんだ!! ねぇ、よく分かったでしょ?私は悪くない。 こうなったのは、全てあなたのせい。 だから、あなたが死んだって、それは当たり前。 憎いのよ。 さぁ、殺させて?」
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