プロローグ

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 彼女は、嫌いだった。 そう認識したのはいつだろうか。 よく見ると全くの別人だが、その時は彼女の横顔が母親に似ていたように感じたのかも知れない。 彼女が気持ち悪かったのかも知れない。 彼女の行動が不快だったのかも知れない。 ただ、親に対するむしゃくしゃした気持ちを彼女――由佳にあてた時。 美由紀は、楽しかった。 内気な、おどおどする彼女に怒りを覚え、ただ怯える彼女の態度に言い換えが出来ない程の喜楽を味わう。 だから毎日続けれた。 エスカレートした。 誰も由佳を助けない。 むしろ美由紀の味方。 だからまた、快感を味わう。
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