1.

2/14

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
少女、由佳は"実体化した心"に、己の世界で殺された。 実体化した、邪念の心を陰と呼ぶ。 己の世界とは、己の心の世界。 つまり、通常は彼女の内側にある心は実体化し、彼女を内側へ連れ込んだ。 そして、そこに潜む自らの陰に殺された、ということ。 殺された少女は、陰に呑まれて暗闇に染められた。 暗闇に染められた彼女は、その陰を生んだ原因となる人物を己の世界に連れ込み、殺害しようとした。 そして、そこに現れたのは、少年だった。 少年の名前は秋斗。 自称、メシアの堕とし子。 マインド・セイバー 彼は、己の世界に呑まれた人を救うことを仕事としている。 彼曰く、そこで重要なのは、彼等は決して人の心を救うのではないということ。 人の心から、救うということ。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加