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少女、由佳は"実体化した心"に、己の世界で殺された。
実体化した、邪念の心を陰と呼ぶ。
己の世界とは、己の心の世界。
つまり、通常は彼女の内側にある心は実体化し、彼女を内側へ連れ込んだ。
そして、そこに潜む自らの陰に殺された、ということ。
殺された少女は、陰に呑まれて暗闇に染められた。
暗闇に染められた彼女は、その陰を生んだ原因となる人物を己の世界に連れ込み、殺害しようとした。
そして、そこに現れたのは、少年だった。
少年の名前は秋斗。
自称、メシアの堕とし子。
マインド・セイバー
彼は、己の世界に呑まれた人を救うことを仕事としている。
彼曰く、そこで重要なのは、彼等は決して人の心を救うのではないということ。
人の心から、救うということ。
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