第二話

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帰り道 「ん?アレは…」 「くそっ!こっちにくんじゃねぇ!!」 「クルルル…」 林道の端で化け物の群に襲われそうになる人間 ソレは二つの顔を持つ狼 「妖怪?」 「大変!助けないと!!」 俺より先に舞が動く 「え!?きゃっ!!」 「舞!?」 舞は弾幕を放ちながら近づいたが、狼… もとい妖怪は、弾幕を回避してそのまま舞に体当たりした 舞は吹き飛ばされ、木にぶつかって気絶する 「くそったれ!!」 無我夢中で弾幕を放つ 「ギャンッ!」 「がッ!?」 一匹に弾幕が当たったが、他の妖怪に腹をえぐられる ドサッ… 「(畜生、声が出ない…)」 アレ?なんでこんなに赤いんだ? ああ、俺の血か… 俺、死ぬのかな あ、椿に星蓮船貸しっぱなしだった… おっと、そんなことはどうでもいい まあ俺なんかが死んでも悲しむ奴なんかいないだろうけど おかしいな、俺 …コイツは…悲しんでくれるかな? 舞… 出逢って2日も経ってないけど、俺はコイツに惹かれてたのかもしれないな …あんなに赤かった世界が 真っ白に… そして、 黒へ…
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